信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

説明の難しさ

ファースの家のことをお客様に説明している時に、どうしてもうまく理解していただけないことがあります。今回の見学会は実物を見ながらご理解いただくまたとない機会だったのですが、これがなかなか難しいんです。


例えば、ファースの家の室内には壁に換気口が設置されています。これは単に壁のボードに穴が開いているだけのもので、サイクルファンによって小屋裏から床下へ運ばれた空気が壁の内部を通ってまた小屋裏に戻っていく時、少しずつ室内にも循環していくというものです。これを普通に説明すると、「ああ、ここから温風が出るのね」って言われちゃうんです。「そうです!」って元気よく答えちゃえば簡単なのですが、厳密に言うとそうじゃないので、部分的に細かい性格の私はそこで「いや、そうじゃないんですよ」って言っちゃうから話が面倒になってくる。
「これはあくまで室内をまんべんなく換気するためのもので、多少はあったかい空気も回るかも知れませんが、暖房の実体は、あそこにある蓄熱暖房機から出る遠赤外線が壁に当たったりしながら輻射で伝わっていくんです。」
なーんて余計わからなくしちゃう。お客様も???? こりゃどうしたもんでしょうかねえ。


ファースのコントロールパネルも昨年あたりから温度表示の出るものになって、非常にカッコいい訳ですが、それを見てお客様は、「これですべてをコントロールしてるんですね?」ってうれしそうに聞いてくる。
ここでも変なところ細かい私は、「いや、これはただ温度を表示してるだけで、実際の暖房のコントロールは蓄熱暖房機のこのちっちゃいダイヤルで適当にやるんですよ。実はすんごくアナログなんですよねえ」なーんて言っちゃうものだから、お客様は再び????


正直を旨とする私とすれば、誠意満載の説明なワケですが、必ずしもお客様が喜んでるとは言えないような…。
ウソは並べたくないですが、もうちょっと夢を膨らませる説明が出来るようになりたいものです。