信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

新しい中学

今回はずいぶん長くサボっちゃいました。
別に病気をしていたわけではありません。ただ単に気忙しかったというのがサボりの理由であります。ご心配をおかけしました。


で、久しぶりの日記のタイトルが“新しい中学”ってなんじゃこりゃって感じなのですが、実は飯綱町は今、町立飯綱中学の建て替えを計画中で、一年以上の長きにわたって建設委員会を設置し計画を検討してきているのです。私はその委員でして、牟礼西小学校のPTA代表ということで最初から携わって参りました。まだ委員会の協議は終わっていないのですが、私も娘が卒業し、PTA顧問という役どころも今月25日のPTA総会を持って後任にバトンタッチということになり、同時に建設委員の職も辞することになりました。


牟礼西小学校PTA代表という立場での最後の建設委員会が先週9日にありました。ひとことで中学の新築といっても最近はいろいろ考え方がありまして、協議することは多岐にわたります。社会開放施設といって、学校の授業中以外は体育館とか図書館を地域に開放するって考え方も最近ではよくある話。また今回は町内小学校の給食調理室が老朽化しており、給食センターを中学と一緒に作るということも協議の対象です。その上、教育自体も多様化しており、教科教室型といって大学の授業みたいに生徒が授業ごとに教室を移動するような学校もあるそうで、その辺も協議しなければならないわけです。


諸々の需要に対して予算が無限にあればいいのですが、ご他聞に漏れず、飯綱町も大変財政厳しきおり、要望何でもOKというわけにはいかないのが実状です。


この状況をうまくまとめるのは大変なんですが、一応のプランはプロポーザルにて決まった設計業者から出ており、それをもとに協議してるわけなんです。まあそれ見ると苦労はわかるんですが、お金が無いのでプールが今回の計画から削られていたりするわけです。それもどうかなって思うんですけど、その割に音楽ホールがあったりなんかして、いやはやこれからまだ二転三転するなって予感のあるプランなんですね。


なんかしっくりこないな、いったい何が足りないんだろう?って自分なりに考えるわけです。私も町内のいろんなイベント等に関わった時に感じたのは、何かことを起こす時にはコンセプト非常に大事ってことなんですね。1本芯が通ってないとうまくまとまらない。町は、あるいは町民は新しい中学でどんな教育をしようとしてるのか。どんな子どもを育てようとしてるのか。その辺をキチンと協議しないで建物のことだけで進んできたために、ここにきて何かうまくまとまらない状況になってきてるんじゃないかと思うのです。


まあ、最終工期というのもあるわけで、ゆっくりやることは難しいのかも知れませんが、コンセプトは今からでも協議する必要あるでしょうね。


コンセプトの前に建物の図面が出てきちゃってるので、それに対してもコメントするとすれば、やっぱり今どき立派なものはいらんということ。自戒を込めて言う部分もあるのですが、建築関係者は建築万能だと思ってる。学校の場合で言えば素晴らしい校舎があれば良い子が育つと思ってるキライがある。そんなことはないわけで、校舎は質実剛健、安っぽい建物だとしても、良い子を育てることは可能なわけです。今どき立派で豪華な建物作れば笑われちゃいますよね。安価で汎用性のある建物が私の理想です。


なんかとっ散らかった日記になってしまいました。もう寝よっと。ヾ(;´▽`A``