信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

片付けるということ

改築あるいはリフォームの工事に際して、まずはお客様にやっていただきたいことに、「片付ける」という作業があります。もちろん重い家具等の移動についてはご希望により当社スタッフが出向いてお手伝いするのですが、その前に、移動するものが本当に必要なものなのかどうかの見極めをしなければなりません。ここで一般的に起きてくる問題が(あくまで一般的ですよ)、年配の方はものを捨てないということ。しかし、家が新しくなったらそれらのものが収納されるスペースが無いと言うことになれば、これはいかなる方法を持ってしても処分しなければなりません。捨てたくない心理にはやはり「もったいない」精神が宿っているのでしょうね。捨ててしまえばそれっきりだが、とっておけばこれから何かの場面で役に立つかもしれないという。この心を曲げて処分していただく方法で一番良いのは貰ってしまうということ。“あ、これいいね。良かったらください”と言ってしまう。多くの場合、欲で持ってるのでは無いので、誰かが有効に使ってくれるならと喜んでくださるケースは多いと思います。ただ、本当にこちらが必要なものなら、実際に貰っちゃって利用すればいいのですが、そうでない場合はいったん貰ってしかる後に処分というだましが入るので、ちょっと良心が咎めます。そんな訳で今迄この手法は親戚の工事(妻の実家σ(^_^;)他)でしかやっておりません。今後も例えばどうしても言うことを聞かないお爺ちゃんがいて、困った息子さんに泣き付かれたっていうときにしか実際にはやらないでしょうね。


で、ここで思うんです。なんでこんなにモノがあるの?それらモノは買ってるのか、それとも貰ってるのか。増えてしまうメカニズムは何なんだろう?その全部じゃないですが、日本の贈答文化があると思います。最近は不景気の影響もあってお中元お歳暮も少なくはなりましたが、依然としてあります。この贈答品というのも、相手が必要かそうでないか関係無く送られてきますので、たまたま必要なものあるいは好みのものだったら良いのですが、そうでなかったらどんどんたまっていくのでしょうね。冠婚葬祭の引き出物は最近はカタログショッピングが一般的になって、不必要なものがたまることは無くなってきましたが、実際モノがあまってる時代に何かを選べと強制されるのも辛いところかなって思うときもあります。


いずれにしても、最終的に捨てなきゃ片づかない訳ですが、捨てる前に買わない、貰わない(そんなこと可能か?)、贈らないってことに気をつけないと、物置いくらあっても足りません。ヾ(;´▽`A``
こんな笑い話がありました。あるお客様が物置を建てたいとのことで、打ち合わせにうかがい、どんなものを入れるのかをお聞きしたところ、答えは「いらないものを入れておく」とのことでした。(´ヘ`;)
実際そのものズバリは無いにしても、それに近い話はいくらでもあったなあって思います。これからは最低限のモノで小さな家に住みましょう。


うーん、何か今日の話まとまってないような…\(;゚∇゚)/