信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

経済効果

よくオリンピックを誘致した場合の経済効果は?なんて表現されることの多い、この「経済効果」という言葉。風が吹けば桶屋が儲かる的な現象の全貌を金額で現したものとも言えますね。


飯綱町はスキー場の経済効果の評価で大きく意見が分かれています。表面的には、赤字が常態化していたスキー場に対して合計何十億も財政支援してきたことに対する批判が大勢を占めています。現町長もそのような批判を追い風に、スキー場には一切の財政支援をしないという公約を掲げ当選しました。


一方でそれとは別の見方もあります。今の飯綱東高原の別荘地は、更地のままの区画は多いもののほとんど売れており、販売当初から売れ残っている土地というのはそれほど多くありません。これはスキー場があったからだというのはほぼ確実で、なかったらこれほど開発されることも無かったでしょう。一時期は年間の仕事の半数近くを別荘の仕事で占めていた当社も、もしスキー場が無かったら、今はどういう状態であったか想像することすらできません。また、現在はそれなりに賑わっている日帰り温泉施設「むれ天狗の館」でさえも、スキー場が無かったらおそらく出来ていなかったことでしょう。この辺のことは先日ある方とお話をしている中で私自身も改めて気付かされたものです。これらのことから、旧牟礼村がスキー場に対して投入してきた資金はそれ以上の経済効果を生んだという考え方もあると言うことなのです。


私も経営に少々関わってきたスキー場ですが、今シーズンの営業を終えて若干の黒字を出すことができました。当然町からは一切の財政支援は受けておりません。天候に恵まれたことと、多くのボランティアの皆様にご苦労いただいて人件費の削減が出来たことが功を奏したのでしょう。入場者数はひところに比べて激減したとは言え、今シーズンも6万人近くの方においでいただきました。月2万集客できる施設は町内他にはありません。地元からの食材等の購入や臨時の雇用も少なくありません。こんな経済効果を生むスキー場を潰さず営業しようと中心になって動いた仲俣代表や地元宿泊施設の経営者の皆さんらに敬意を表します。
そして、微力ながらスキー場運営をお手伝いできたことも感謝です。最終的には経済効果として我が社の仕事に返ってくることですから(^ロ^)~~♪


…早く返ってこないかなあヾ(;´▽`A``