ここで私たちはまさに大阪の商魂というものに触れることになる。
そもそもこの通天閣に登るためには、どういうわけかまず地下に降りることになる。ここで若干の行列ののち、乗ったエレベーターの行く先は2階!ここからがホントの行列。さてこの行列、ただの行列ではない。途中に幾つもの関門がある。先ずは運試し。ビリケンさんの横の器にコインが入ったらいいことがあるみたいな単なる銭入れ箱。その後は夥しい数のガチャポン。そしてそのあとの極め付けは、買う買わないは自由の写真撮影。自由というからディズニーランドのスプラッシュマウンテン的なものを想像した私は甘かった。しばらく進むともう台紙に収まった写真を渡され、如何ですか?と問われるのである。こういう場面に慣れない弱気な信州人は、何か悪い気がして1000円払ってしまうのであった。
やっとの思いで展望台行きのエレベーターに乗った後でも、まだある関門。展望台にあるビリケンさん。足の裏を掻いてあげるとご利益がってものなのですが、ここにも行列が出来ておりまして、なんと下の写真撮影と同じノリの兄ちゃん姉ちゃんが~_~;
いやな予感で一目散にエレベーターへ。
エレベーターを降りてもすぐには出られない。延々迷路状になった土産物屋の中を歩かされる。そこかしこにある、‘ここでしか買えない’の文字が購買意欲をかき立てる。
気が狂いそうになり、這々の体で逃げ帰ったのであった。
恐るべし、大阪の商魂。