信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

極論

建築士会長野支部の三役会に、長野地域振興局の林務課の皆さんが、県産木材の利用増進を図るにはどうしたらいいか?というご相談にわざわざおいでになりました。
普段は長野県産の材料を意識して使うことはほとんどない私としては、値段の問題はさておき、製品として普通に使える状態に流通していれば、まあ使わなくもないというスタンスです。ところが現状、普通に使えるように流通しているかと言えば、印象としてそうではない感じ。(あくまで印象ですけど)
これまた印象ですけど、構造材(柱等)になる木はあんまり見た目がよくないような感じ。
それが、手に入りにくく、しかも高い。その大きなハードルを越えられるだけの価値をどこに見つけるかという問題。そのために、県としては補助金つけたり色々やってるんだと思うのですが、どうもあんまりうまくいってない様子。

で、私変なこと考えちゃったんですけど、太陽光発電のエネルギー変換効率と、木の光合成による炭素としてのエネルギー生成の効率はどっちがいいんでしょうか?
まあ同列に語れるものではないのはわかってるんですが、木材を燃料として燃やした時出る二酸化炭素は、高々数十年間ほどの空気中の二酸化炭素を固化したもので、それを再び排出してるだけですから、収支上はプラスマイナスゼロ。出て来るエネルギーも数十年間の光合成由来の炭素ですから、太陽エネルギーであることは変わらない。
太陽光パネル製造時のエネルギーも計算に入れたらいい勝負かも。もし、そこそこの効率だったら、バリバリ切ってバンバン燃やせばいい。でも、そこでまたバイオマス発電すると、結構ロスしちゃうだろうから、直接お湯沸かして地域暖房に使うとか…。それにはコンパクトシティ化が必須か。全く定量的に考えてないので、どっかで破綻してそうですけど、そんなのもありなのかなって。そうやってとりあえず切っちゃってから、保水力が高く、売買価格も高い木を植えていくという計画なんですが、ダメでしょうか?きっとそんなにうまくはいかないんでしょうね。