信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

許さない世の中

突然ですが、最近世の中厳しいなって思いませんか?
そりゃこんな不景気な中、商売的に厳しいってのはあたり前ですが、そういうのとちょっと違って、そうですねえ…ちょっとの失敗を許してくれない世の中っていうか、そんな感じになってると思いません?
昔アメリカの笑い話か事実かは忘れましたがこんな話しがありました。雨に濡れたネコを乾かすために電子レンジに入れたらネコが死んじゃった。(>_<) で、その人は、電子レンジの説明書に「濡れたネコを乾かすために使ってはいけない」と書いてなかったと訴訟を起こしたっていうもの。どうも都市伝説だってことらしいですが、アメリカの訴訟社会を揶揄した話だったと思います。それが今日本でも同じように、とにかく何でもかんでも言いがかり付けるような風潮になってきちゃってるなって感じます。


日本は伝統的に許す社会だったのではないでしょうか。おそらくこれは国土の大きさによるところだと思うんです。何かトラブルがあったとして、大陸の場合だとその地を離れれば、もう2度とその相手と会わなくても済みそうなんだけど、国土の狭い日本の場合だと、またでっくわしてしまう可能性も高くなります。そこで再び無用な争いの連鎖が起きないように、日本では昔から「罪を憎んで人を憎まず」という考え方だったのだと思います。ところが最近は、例えばそれによって誰かが大きな損害を被ったって話でも無いのに、執拗にマスコミがそして世論が(これもマスコミが作り出してるのかもしれないが)責め立てて、やっちまった方はただただ謝り続けるって状況が展開されます。先日からトヨタの謝罪コマーシャルが始まりました。パナソニックから始まったこのパターンですが、そのうちコマーシャルのほとんどがこのスタイルになるんじゃない?そりゃトヨタが分かってて隠してたってのは問題だとは思いますけど、これだけの大きなリコールって話だとちょっと躊躇するのも分からんではない。個人の感覚の問題だって逃げたい気持ち。世界のトヨタだって人間のやってる会社。その時の心情考えると同情しますね。


まあ、トヨタの場合はそれでもマスコミにとっては大スポンサーですから、他のこの種のトラブルよりは追及がゆるい気がします。何年か前の赤福や白い恋人の時なんか、一体これの何が問題なのか?って思いましたけど、バンバン叩かれましたよね。人を叩いていないと気が済まない。自分が不幸せなのは全部こいつらのせいだって思いたいのかなあ?今回のオリンピック国母選手の問題も、根っこは似たようなところにあるんじゃないでしょうか。何か親の敵のように叩いてる。世の中の不景気はお前のせいだって言わんばかりに、ストレス解消のため叩いてるとしか思えない。


人を叩いてみても世の中変わらんと思います。
もうちょっと優しくしましょうよ。
自分だって失敗することあるじゃないですかσ(^_^;)