信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

本棚を設計する

1万冊の蔵書を持つお客様、書庫の増築の打ち合わせに行ってまいりました。本に囲まれた知的空間をいかに創るか。実は、私の本棚をはじめとする知的空間の設計の基準になってるちょっと古い本があります。それが書斎を持つ法 (1979年) (ゴマブックス)(写真)です。高校生の頃買ったものですが、いまだにこの本に書いてあることが、私の住宅建築に対する考え方に大きな影響を与えているようです。何を思って買ったのかは既に忘却の彼方ですが、目次をみると、確かに思い当たる言葉が並んでいます。

・食卓を思い切り大きくすれば、読書用デスクと兼用できる。
・市販の書棚は、棚の深すぎるものが多い。
・いい椅子が1つあれば、それだけで知的空間は充実する。
・光線が安定している北向きの部屋なら、思考活動も持続しやすい。
・低い天井は、集中しやすく、思考活動も高まる。

てな具合です。


で、今日は本棚の話でしたね。上の通り、売ってる本棚は奥行き30センチぐらいあります。多分そのくらい無いと、倒れやすくてダメなんでしょうね。でも、我々が作る場合は造り付けが可能ですから、必要な奥行きで製作可能です。経験上美術書や雑誌等の大判書籍が無く、単行本が中心だと、本棚の奥行きは18センチ。棚を固定する場合は高さは24センチ位が最適だと思います。可動棚にすれば自由になりますが、今会社にある本棚は入れる本の大きさがある程度決まっていたのと、大工さん半日ぐらいでできるようにと固定棚にしました。全く不自由なくキレイに収納されています。

さて、それではこれから1万冊収容の書庫の設計をします。なるべくコンパクトにまとめるのが施主さんのご希望。うまく収まりますかどうか…。