信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

もしも〇〇だったら…

最近寒くなってきましたので、暖房を入れ始めたわけですが、自宅も含め最近の暖房はほぼエアコンです。10年ぐらい前、寒冷地でエアコン暖房はほぼ不可能でした。エアコンを入れても、部屋が暖かくなるところまで加温できないのです。

ウチの会社で平成8年から取り組んでいるファースの家はオール電化専用住宅ということで、当初は深夜電力の蓄熱暖房機を採用していました。その後2010年頃からズバ暖とかフル暖というネーミングで寒冷地用エアコンが出現。高性能なファースの家になじみ良く、弊社も蓄熱暖房からエアコン暖房に舵を切ったのでした。そしてそれから1年後…、ご存知の通り東日本大震災が起き、全国の原発がストップ。原発の余剰電力を活用するための深夜電力が実質意味をなさなくなり、オール電化受難の時代となりました。

もし、その時点でまだ蓄熱暖房しか選択肢がなかったら…と思うとゾッとします。
幸い、現在でも深夜電力制度自体はまだ残っていますが、これから蓄熱利用のお客様にも、機器の更新時期に合わせてエアコンへの転換を進めていければと思っています。

私が太陽光発電の設置より断熱気密性能の向上に重きを置く理由もそこにあります。何らかの事情により国のエネルギー政策が変わったとしても、住宅の消費するエネルギーの極少化を測っておけば、被害は少ない。安定して健康、快適な生活を継続できるのです。

これからも、そんなポリシーで家づくりをしていくつもりです。