建築士会の新春交流広場。
例年賛助会員のメーカーさんがブースを出して商品説明等をする恒例行事なんですが、今回は前段で特別講演会開催。
あのスカイツリーを作った大林組特殊工法部の原田恒則様に講演いただきました。
あのくらいの高さになると、日が登っただけで鉄が膨張して塔が傾くので、それを計算に入れて施工しなければならないとか、色々ご苦労あったようです。特に何百メートル上空から小さなボルト一つ落としただけでも、多分銃弾並みの破壊力となるでしょうから、その気遣いたるや想像を超えます。
原田様が、雑談の中で、「一応工事中はボルト一つも落としてないことになってるが、おそらく本当に落ちてないのではないかと思う」という、含蓄のあるコメントをされていたのが印象的でした。
特殊工法部というのは大林組独自の部門で、本当に特殊な工法をやってるんです。熊本城の復旧工事も担当されているとのことで、同じ建築でも我々の仕事とはスケールが違いますが、日本を代表する技術力を垣間見た気がしました。