信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

どっちがいいのか?

今日は、長野市の飯綱高原の別荘地で永住されてるお客様の、増築の打ち合わせに伺ってまいりました。こちらは地区計画であるとか自然公園法とかでかなり厳しい建築制限がかかっております。今回のお客様も大変広い敷地をお持ちなのですが、角地で、20メートルと10メートルの道路後退が必要で、実際に建築できる部分は敷地全体の3分の1にも満たない面積となってしまいます。当然土地の形質変更(盛土したり平らに均したり)や建物の形状の制限もあり、自分の土地でありながら思うようにならないというところでもあります。今回のお客様も、増築計画に対して、私の示した可能な部分があまりにも狭いので大変不満を示されておりましたが、その制限に数値的な賛否は多少あっても、環境を守る為には致し方ないでしょう。
帰りに、来たついでですので、以前からお世話になっている別のお客様のお宅に伺ってお話をお聞きしてまいりました。やはりこれだけ制限が厳しいと、ちょっとした違反にも周りの目が厳しくなっていると言う事でした。


さて、それに対して我が地元飯綱町側ですが、事実上ほとんど制限ありません。ですから別荘地内でも自由に建築が出来ます。以前にも話題にしましたが、別荘地なのに敷地全体を平らに均してしまっているケースが散見されるようになりました。建物の形状や色も自由。今でこそ建築活動は盛んではありませんが、半数以上の土地が更地で残っている今のうちに何らかの規制を加えておかないと、自然環境の中に住まわせていただくカタチの今の別荘地が、単にちょっと敷地面積の広い団地になってしまう。長野市側ほどの厳しい制限もどうかと思いますが、街並み保全のための最低限の規制なり協定は絶対必要だなって感じました。


行動をおこそうか…。まずは何人かの住民の方に話してみよう。