信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

並行在来線

今日、町長が座長である「飯綱町行政刷新会議」なるものがございまして、本日第1回目の会議があり行って参りました。ちなみに「刷新」と言う名前から、仕分けでもするのかって思われてたみたいなのですが、全然そういう事ではありませんでした。また今回もホイホイ引受けて!って言うツッコミは、ホントにその通りなんであんまり言わないでねヾ(;´▽`A``


委嘱書交付や自己紹介があって、さて1回目の議題はというと標記の並行在来線問題について。
これは、正式には長野以北並行在来線と言いまして、新幹線の開業に伴って旅客輸送量が著しく低下する事が見込まれる路線のことを言います。新幹線の長野〜金沢は平成26年度末の完成をめざして工事が進んでいるわけなんですが、それに対して、長野〜直江津間の信越線がその対象となります。で、今日初めて聞いたのですが、新幹線開業時に並行在来線はJRの経営から分離する事を認可前に確認する事となっており、つまり、並行在来線の事は自分たちで何とかしますって了解が無いと、新幹線作ってもらえないみたいで、JRの手を離れるのは決定事項のようなんです。


しかも、県と関係市町村による「長野以北並行在来線対策協議会」によれば、信越線の存続以外の選択肢は無いと言う事で決定してるみたいなんです。まあ、心情的に鉄道が無くなるってことは淋しい限りで、何とかして残したいって気持ちは十分わかりますが、だからといって最初っからそういう前提で始まるのもどうかって思ったりもします。存続の意義として、地域間を結ぶ全国に張り巡らされた鉄道網の確保なんて書いてありますけど、そもそも碓氷峠が廃止された時点で、全国の鉄道ネットワークにおける信越線の存在意義はめちゃくちゃ低下してるんですよね。こりゃなんか存続ありきって感じで、いったい何を議論しなきゃいけないのかがわからなくなってきます。


いずれにしても、ほっときゃ乗降客はどんどん減っていく中で、存続するのならその財政負担をなるべく小さくする方向でお願いしますってことくらいしか言えません。でも、ちょっとひと言言わせていただいた事があります。線路の敷地の幅はどの位あるか分からないですが、線路敷を公共交通機関専用の道路に改造しちゃって、そこにバスを走らせれば、イニシャルはかかるものの、鉄道に比べてインフラの維持管理にかかる経費はものすごく減るんじゃないかななんて。現実問題その切り替え時期の対応をどうするのかって話もありますが、可能性としてそのくらいの事ないと話が広がらなくてつまらんです。


さて、そんなこんなを話ながら第1回目の行政刷新会議は幕を閉じたわけですが、なんとなく議論は中途半端。次回は次回で議題あるわけで、ちょっとこの設定は無理あるんじゃないのかな?