信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

熱容量

たまにはまじめに仕事っぽいこと書きますね。


昨日はめちゃくちゃ暑かったのに、今日は雨降ったりで肌寒い。こんな時住宅の性能でモノを言うのが表題の「熱容量」なんです。これって断熱性能と同じくらい大事な要素なので、ちゃんと覚えていてくださいね。

簡単に言うと、断熱材の内側(室内等)にどれくらい熱を貯めておく物体があるかって言うことなんです。この熱容量がいっぱいあると、最近のようにあっつくなったり寒くなったりしても、室内の温度はそんなに簡単にあっつくなったり寒くなったりしない。即ち快適な環境が保てるってことになるのです。


例えて言うならば、地獄鍋*1ってありますよね。知ってます?
桶のところに魚等の具材と出汁を入れておいて、そこに、火の中でアッチッチに熱した石を放り込む。熱せられたデッカイ石は、ものすごく熱を帯びているので、冷たかった出汁は一気に沸騰し、そのまま具材は煮えてしまう。
もし同じ温度に熱せられていたとしても、それが小石程度だったらジュッと言うだけで、出汁は冷たいままですよね?


従って、熱容量がでかいと、逆に外部の温度が変化しても、自身の持つ熱を利用して、なるべく温度が変化しないよう熱を放出したり吸収したりして、周囲の温度変化を抑制するんです。
最近外断熱が注目されるのは、そんな熱容量によるところがおおきいのです。ご理解いただけました?
ちょっと分かりにくい説明でしたか…ね?

*1:すみません勘違いです。地獄鍋ってのは水と豆腐と生きたドジョウを入れておいて、煮ていくとドジョウが自然に豆腐の中に入っちゃうってヤツですよね。正しくは「石焼き」でした(^_^;