信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

地震についての考察

お気付きの方は若干いらっしゃるかと思いますが、先日の信濃毎日新聞に私のコメントが僅か1行ですが掲載されました。電話取材に答えたものですが、同じ震度6強なのに柏崎は全壊家屋があるのに飯綱町は無いのは何故かと言う問いに答えたものです。電話ではいろんな話をしたのですが、最後に、いろいろ話したがここまでの話で確信が持てるのはひとつだけなので、私のコメントとしてはそれ以外書かないで欲しいと要望しました。そのひとつとは「屋根が軽かった」と言うことに尽きます。海沿いは風が強いため、古い木造家屋は屋根に土を載せてそこに瓦を葺いている。鉄板屋根は塩害ですぐ錆びるので使用不能です。それに対して、飯綱町では雪が滑り落ちやすいことと、積雪凍結融解時の防水性から9割以上が金属板屋根です。これが幸いしたというのが私の考え方ですが、これは多分専門家の中では異論は無いと思われます。


たかが1行ですが、意外に読んでいた方が多かったようで、最近は県内南の方からどこをどう調べたか知りませんが、記事を読んだ読者の方から問い合わせをいただきました。家の建て替えを計画してるがどんな工法が良いのかという質問です。これって非常に答えにくい問題なんですが、3年前に小千谷で見てきた倒壊の様子等をお話しながら、的確かどうかわかりませんがアドバイスさせていただきました。
その方は、最後に非常に参考になったとおっしゃってくださいました。私の説明で、偏る事のない、冷静な判断をしていただけるのなら、こんなに嬉しい事はありません。


ハウスメーカーはじめ、住宅会社は自分の造る家の優位性をことさら喧伝します。一般的に使われている技術に毛の生えたようなものでも、それに独自の名称を付け、それが今や1歩進んだ常識のようなPRをします。戦略なんでしょうが、ちょっと汚いですよね。一般のお客様には宣伝のカラクリを見破る事のできる知識を持っていただきたいですね。そのためになら一生懸命頑張りたいと思う私でした。