信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

節電

先日こんなことがありました。
台所が暑いのでエアコンを入れようかと思ってるのだがとお客様。こちらファースの家で、全体のエアコンは入っているのでなぜ台所だけ暑いのか調査にうかがいました。部屋に入った瞬間冷蔵庫付近から熱気を感じましたので、おかしいなと思ってよーく見ると、冷凍室の扉のパッキンがヘタってしまっていて、隙間が空いてる状態。つまり、冷蔵庫君は一生懸命冷凍室を冷やそうと努力してるのですが、冷気垂れ流しでいつまでたっても冷えてこないものだから、24時間フル回転していたと言う笑えない話し。


現在節電が大きな話題になっていますが、今回の例は極端としても、冷蔵庫は10年ぐらい前の機種と比べれば消費電力は優に3分の1とかになってるみたいです。エアコンの効率もそれに近い進歩をしてるような感じ。それだったら例えば古いエアコンや冷蔵庫の買い替えに補助金を投入して買い替えを促せば、我慢しなくても節電になり、景気刺激にもなる。これ結構良い方法だと思うのですが、こんなに暑くなってからじゃちょっと遅かったですかね。いずれにしても古いものを後生大事に使ってるのは、こと冷蔵庫やエアコンに関してはダメダメなのです。買い替えはお早めに。


ついでに、新しい高効率のエアコンと、ファースの家のような非常にハイレベルな断熱性能を持った住宅を組み合わせると、こんな節電が可能です。今必要な節電はピークカット、すなわち夏場における昼12時から午後4時ぐらいまでの電気を節電すればいいわけです。そのために、朝からしっかり家の中のベース温度を冷やしておきます。その後12時ごろからエアコンを切ってしまう。そうしても、断熱性能と熱容量の大きいファースの家のような住宅は、なかなか温度が上がってきません。快適な温度のまま電気を使わずにピークをやり過ごすことができるのです。


一番やってはいけないのが、朝から我慢に我慢を重ねること。それで夕方まで過ごせるのなら良いのですが、午後になってどうしても熱中症になりそうだってことで、エアコンの電源を投入したりしたら、それこそ起動時の高負荷状態ですからドーンと電気使います。それまでの我慢が全く意味がなくなりますので注意が必要です。でも、朝からエアコンでがっちり冷やしておいても、建物の性能が悪いと切った瞬間からすぐ暑くなりますので、これも注意必要です。やっぱ基本は建物の性能ですね。