信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

福祉座談会

夜公民館で福祉座談会なるものがありました。地域の福祉について考えようというもので、区の役員他、各種団体の役員対象で、私も分館長という立場で出席させていただきました。村からの参加が5名で区から4名というさびしい会議でしたが、なかなか普段考えていなかったことを検討できなかったので良かったと思います。
検討項目で「災害時の高齢者、障害者等に対する安否確認や避難誘導について」という課題がありました。ウチの区では今まで高齢者世帯と言えども皆さん元気で暮らしていたものですから、あまり気にならなかったのですが、今後どんどん高齢化が進んでいくと、地震が起きた時の避難等、地域のシステムとして動けるような方策が必要だと実感しました。
席上ちょっと関係無いかなと思ったのですが、震災時の避難所生活はストレスがかかるという話から、私が中越地震の住宅相談にいった時の話をさせていただきました。建築士会よりの派遣で、住人からの要望により自宅がこれからも住むことが出来るのかどうかについての相談にのると言うもので、いっしょに行った仲間からの話し。
震災が起こるとまず被災地で応急危険度判定が行われます。これは被災した建物が今後危険を及ぼすかどうかについての判定で、つぶれる可能性があるかどうかではありません。この応急危険度判定で危険という判定を受けたお宅の奥さんが、自宅に入らないで車で寝起きしていたところ、エコノミークラス症候群でなくなってしまった。その後、住宅相談で訪れた我々の仲間がそのお宅を見ても、十分住めるもので、ただ一部外部に落下の危険のある部分があっただけだったというのです。考えちゃいますね。これ誰も悪くないんですよ。応急危険度判定も落下の危険があったからそう判定しただけで。しいていえば、その判定の意味を住民に周知していなかったことですかね。
災害は忘れた頃にやって来るとはよく言ったもので、逆に言えば忘れなきゃやって来ない?そんなことは無いですが、日頃から十分備えておきたいですよね。