信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

能を観る

今日は、毎年霊仙寺湖薪能でお世話になっている能楽師、津村禮次郎先生の主宰する観世流緑泉会の公演があり、国立能楽堂まで行ってきました。そもそも謡をやってるとか、もともと興味があった訳では無く、霊仙寺湖薪能に関わるようになって初めて能を見るようになった私ですので、キャリアは浅い。今回は初めての国立能楽堂で、期待感いっぱいで新幹線に乗りました。


最寄りの千駄ケ谷の駅に降りると馬鹿に混んでる。高校サッカーの決勝があったんですね。その集団から離れてしばらく歩くと住宅街の中に能楽堂はありました。国立という名前から想像する物よりは、かなりこじんまりとした建物でした。職業柄建物にも興味があります。大江宏設計ですよね。写真は能舞台。公演中は撮影できないので、開演前に撮りました。


さて、今日の演目は、能「養老」、狂言「釣針」、能「大原御幸」他仕舞が数曲。
「養老」は動きがあり観てよく解るので楽しめました。「釣針」は野村萬斎演ずる太郎冠者がばんばん女性を釣ってきちゃうのが面白い。さて問題は我らが津村先生がシテを務めた「大原御幸」 平家物語で平家が滅んだあとの事を題材にしていて、非常に悲しい物語なんですが、私のように能を“観る”人間にはちょっと辛い。そう、動きが無いんです。セリフがもう少し理解できたらもっと楽しめたはず。予習して来れば良かったと思ってもあとの祭り。まあ、良い経験でした。


津村先生のお計らいで、公演後の打ち上げにも少し参加させていただきました。第三回の薪能にも出演いただいており、私の父の謡の先生でもある観世喜正師にご挨拶に伺うと、いきなり
「恰幅が良くなられて…」
絶句です。打ち上げの印象がそれだけになってしまいました。(´ヘ`;)


今年の霊仙寺湖薪能は8月7日に開催が決定しています。今日津村先生に演目の選定をお願いしてきましたので、近々ご連絡いただけるでしょう。決まったらいち早くお知らせします。ご期待ください。