信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

民家の取材

私の所属する長野県建築士会の機関誌「建築士ながの」の表紙は、今年シリーズで「ふるさとの民家」という特集をしています。今回は私の番で、地元の民家に取材に行きました。行ったのは桜の名所、袖之山の枝垂れ桜から程近い高野さんのお宅。この辺は高野さんだらけで、地元では屋号とかで呼ぶ事多く、こちらのお宅は木屋のうちと呼ばれています。


取材はお話を伺って、写真を撮らさせていただいて、まあ、かかっても1時間で終わるだろうと思っていたのですが、実はこちらのお宅のご主人は元飯綱町の助役を務められた方で、私も以前お世話になっていたものですから、ついつい話に花が咲いて2時間半。そして取材に15分(;´▽`A``という感じになってしまいました。


くぐり門を抜けるとこの大きな家が目の前に現れるのですが、カメラが安くて全景が入りません!間口15間って凄いですよね。弘化4年(1847年)の善光寺地震の年に建築されたとのことで、何でも建方中に地震に遭ったという事。近隣の住宅に大きな被害をもたらす一方、建築中だった当家は大きな被害を受けず、そのまま建築を進めたという事です。
また、裏庭は長野において明治から昭和にかけて活躍した庭師、鬼笑園馬場磯松の手になるもの。こちらも素晴らしいものでした。