信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

火天の城

本日上田で建築士会主催、建築士フォーラム2010in上田がありまして、役員だったりするものですから、朝から上田の信州大学繊維学部に参りました。会場の講堂はなかなか味のある建物。こちらで式典と、環境エココンテスト等の全体行事を行った後、午後からは各コースに分かれての研修です。
我々は、街中の上田映劇という映画館にて、西田敏行主演の「火天の城」という映画鑑賞です。こちらの映画は、安土城を築城した棟梁岡部又右衛門を描いたもので、建築的な部分が随所に見られる映画であります。
で、前半から中盤にかけては非常に良い映画でした。この位のビッグプロジェクトになると、ひとりの力ではいかんともし難く、いかに人心を束ね、大きな目標に向かわせるかが非常に大切となります。そういった部分の描写は非常に素晴らしく、しばしば涙が頬を伝いました。
しかし、後半になって、折角丁寧に作り込んで来た映画が、突然安直な描写となり、無理やり作ったモノになってしまいました。これはちょっと残念でしたね。建築を生業とするものからすれば、通し柱を4寸詰めるなんてのは、どう考えても最善の策とも思えませんでしたが、ドラマの最後で盛り上がりを作りたかったのでしょうか。気持ちは分かりましたが、そのためにリアリティにかける描写になったのは残念でした。それでも、全体としては非常に感動的で、やはり事を成し遂げるには、情熱が必要だと言う、至極当たり前だが、なかなかやり切れない、そんなことを再確認する映画でした。


ちょっと気合いの入る映画でしたね。頑張ります。