信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

薪ストーブをなんとか

薪ストーブについては何度となく取り上げてきているところですが、今までは別荘に設置するというのがほとんどで、一般住宅はオール電化のファースの家をお勧めして参りました。
ファースの家の省エネ性は変わることはありませんが、原子力の問題もあって、今後電力事情は相当な変化が確実な状況となってきております。そうかといって石油を使用した暖房はCO2排出と中東の不安定さからして今から採用すべきではないと考えます。そして都市ガスが供給されていない当社周辺にとって暖房を何にするかということは現在も悩みのタネ。昨年暮れもおおいに迷って自宅にエアコンを設置した経緯もあります。エアコンは快適な暖房ですが、構造上氷点下10℃ぐらいまで下がると非常に効率が悪くなります。これが燃焼系でない暖房の欠点。


で、何を言いたいかっていうと、ファースのような気密性の高い住宅に薪ストーブを組み合わせられないかっていうこと。まず条件として、薪を常時供給されるルートを持っていること。住宅に採用する場合は別荘と違ってランニングコストで他の熱源と戦えなければなりません。まともに買う薪はやはりまだまだ高い。独自のルート(りんご農家とか)を持たないと厳しい。
あと吸気の問題。薪をストーブで燃やす時、煙突内には強力な上昇気流が発生します。ということは大量の吸気が必要となります。薪ストーブには外部吸気システムを取り付けられるものもありますが、これは冷たい外気をストーブ内に取り込むことになり、ストーブ内が冷えて燃焼効率が落ちたり煙突内にタールがたまったりしますのでよくない。そこで、外気を温めて導入する必要があります。気密の低い家は適当に隙間からはいってくるので良いのですが、高気密の場合は明確に吸気を確保してやらなければならないのです。
それともう一つは微小燃焼が可能かどうか。薪ストーブはガンガン高温で焚いた方が効率は上がりますが、断熱性能の良い住宅で使用するとオーバーヒートになります。これはストーブメーカーそれぞれにあたってみる必要あり。
素直にペレットストーブ採用すればいいような気もしますが、自分的にはちょっと違う感じもしています。


実は現在この選択の可能性ありの案件を進めているところなんです。予定では夏頃の着工になりそうなのですが、研究が間に合いますかどうか…(;^ω^)
頑張ります。