信州飯綱町 工務店社長のおもいつき日記

地域活性化工務店という業態を目指して奮闘中のツチクラ住建土倉が、ゆる〜く書いてます。

思い出を再び

こちらの写真、もう間もなくお引き渡しとなるお宅の内部の写真です。
これは欄間(らんま)なんですが、実は既に解体した古いお宅に取り付けられていたものです。亡くなったご主人がウチの会長と一緒に見に行って選んで買ってきたものです。厚さ1寸5分(45mm)もある、立体的に彫られた立派なものです。奥様がご主人の思い出に新しい家のどこかに使って欲しいとのご希望で、考えた末にこうなりました。今度の家は和室がひとつしかないため、和室同士の間に設置することができません。そこで和室の壁に仕込むことにしました。彫刻が映えるようにと新たに塗装を施し、バックには濃紺の壁紙を貼りました。それを壁の中に埋め込んだのです。大工さんも内装屋さん苦労したようですが、これでまたこの家がある限りお父さんの思い出がこのお宅に残ることになりました。


こうやって、思い出を受け継いでいくって素敵なことですね。